確か私が中国語の勉強を始めて一年くらい経った頃だと思いますが、自分の学習のために中華圏へ旅行にいってみようと考えるようになりました。私が住んでいた地域では、中国語を母語とするネイティブに会うことが少なく、生の中国語に触れる機会がとても少なかったからです。中国語学習の基礎固めとして、きれいな中国語に出来るだけたくさん触れるために旅行にいってみようと思いました。
私たちが選んだ旅行先は中国の北京でした。何と言っても北京は中国の首都ですし、地方の方言やなまりが強い中国語ではなく、きれいな標準語をたくさん聞けるのではと思ったからです。幸い、私と同じような時期に中国語の学習を始めていた友人も、言語の学習を兼ねて中華圏へ旅行にいってみようという私の誘いに快く応じてくれて、旅行社が準備しているツアーでしたが、二人で一緒に出かけることができました。
実際、中華圏へ旅行にいってみて感じたのは、本格的に学びたいと思うなら現地へ出かけてみるのに勝る方法はないということでした。数日間のツアー中、私たちが心がけていたのは、同じツアーに参加している日本人とではなく、ネイティブのガイドさんとできるだけたくさん話すようにするということでした。初めは相手が何を言っているか分からないことが多かったため勇気も要りましたが、間違いを恐れずたくさん話すよう努力していく過程で、少しずつですが聞き取りができるようになり、自分の言いたいことが表現できるようになっていったと記憶しています。
最初は、旅行にいってみようという軽いノリで来てしまったのかもしれないと感じたりもしましたが、数日間でも中華圏で生活し、たくさんのネイティブに接することができたのは、中国語の学習において非常に大きなプラスになったと感じています。外国人に親切な現地の方々は、私たちが言語の学習中だと分かると、親切な仕方で発音を直してくれたりもしました。基礎をしっかりと身につける上で、この旅行は大きな弾みになったと感じています。
とにかく言語学習は習うより慣れろです。
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